古くは鎌倉時代から日用品として使われていたという手拭い。
綿(わた)から作った糸を平織りにした布をさまざまな色や柄に染めたものです。
江戸時代に庶民の間に広く普及し、手や体を拭くためはもちろん、生活のさまざまな場面で活躍する実用品でした。
当時は粋なファッション小物としても欠かせない必需品だったそうですよ。
「鎌倉八座」では、手ぬぐいの専門店ではないものの、鎌倉限定のものや、季節に合わせて日本の四季を感じる柄のものなどをメインに、日常使いしやすい色・柄のものまで多数取り揃えています。
また、姉妹店の「きもの せいた」でも手ぬぐいのお取り扱いがございます。
こちらは、呉服店というだけあって、昔ながらの古典柄が多く、和雑貨と共にお楽しみいただけます。
小町通りの実店舗はお隣同士なので、ぜひ両店舗覗いて見てくださいね。
もくじ
■ 手ぬぐいの使い方いろいろ
■ <鎌倉八座限定>手ぬぐいのご紹介
■ 注染とは?
手ぬぐいの使い方いろいろ
手拭いというと、ちょっと古くさい存在ながらも、日本の伝統的な日用品であり、実は絶大な人気を誇るアイテムなのです。
手ぬぐいの使い方をいろいろとご紹介して行きます。
■ハンカチ代わりとして■
タオルハンカチに比べて厚みのない手ぬぐいは、同じサイズでもかなりコンパクト。
一般的な厚さのタオルを比べてみると、厚みの差は歴然です。
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■スポーツタオルとして首に巻く、温泉に持って行く■
縦に長くたたんで結んだり、捻って巻きつけたりすることも可能です。
濡れても滑りにくく、濡れると強度がアップするという特性もあります。
ちなみに、登山が趣味の鎌倉八座スタッフは、実際に手ぬぐいを愛用しています。
汗を拭いたり、虫除けのために首に手ぬぐいを巻き、下山後の温泉ではそのまま体を洗うタオルとして使えるので、一石二鳥!大活躍です。
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■食材の水切りや食器拭き、ランチョンマットにも■
薄く通気性がいい手ぬぐいは水切れがよく、広げて干せば素早く乾かすことができます。
手ぬぐいは布の両端を縫わず切りっぱなしになっていますが、これも速乾性の秘訣。
水分が生地の端にたまるのを防ぎ、雑菌の繁殖を抑えて衛生的に使えます。
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■お弁当包みとして、また友人宅にお酒を持ち込む時の包みとして■
折り紙の要領で畳んだり結んだりすると細長いワインボトルなんかも包むことができちゃいます。
作り方を覚えてみるのも楽しそうですね。
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■インテリアとして飾る■
手ぬぐいは実用性だけでなくデザインも重要な要素。
多くのデザインのなかから、人とかぶらないお気に入りの1枚を見つけてみましょう。
壁にかけるだけで簡単にお部屋の印象を変える事ができます。
また薄くて軽いので、場所を取らないのも嬉しいですよね。
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■ほこり除けとして、日よけとして頭に被る■
長細い形と大きさは、頭や顔を覆うのにもちょうどいいサイズ感。
生地が薄いので結び目が大きくならずに、ほつれずしっかりと結べます。
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■緊急時には裂いて使う■
端が切れっぱなしになっていることのメリットは、それだけではありません。
切りっぱなしの部分に少しはさみなどで切れ目を入れれば、あとは手で一気に引き裂くことができるのです。
1枚の手ぬぐいを半分に裂いて結べば倍の長さで使えるし、細く裂いたり、それを三つ編みにしたり、形を変えることでどんどん使い道が広がります。
緊急時には裂いて包帯や、履き物の修理に使ったりと生活の万能選手として応用できます。
<鎌倉八座限定>手ぬぐいのご紹介
鎌倉八座限定の手ぬぐい「注染手拭い 鎌倉の風景」をご紹介いたします。
柄は2種類あります。
『鎌倉の海』と『鎌倉の山』
それぞれ鎌倉の魅力・名所をギュッとまとめたデザインになっています。
『鎌倉の海』には、
江ノ島や波乗りをするサーファー、よく見るとシラスも海を泳いでいます。
路面電車の脇にはあじさいが咲いています。
『鎌倉の山』には、
お寺の階段脇には紫陽花が咲き、鶴岡八幡宮や鎌倉大仏、
そして懐かしの大銀杏の下ではリス達が木の実を集めている様子がかわいらしいです。
手ぬぐいは実用性だけでなくデザインも重要な要素です。
鎌倉八座の店頭にはその他にも多くのデザインを取り揃えています。
人とかぶらないお気に入りの1枚を見つけてみてくださいね。
注染とは?
注染(ちゅうせん)とは、その名の通り染料を注ぎ、染める技法です。
明治時代になると、染色技術の向上と共に「注染」と呼ばれる手法が生まれ生産性が一気に向上しました。
デザインの輪郭がやわらかくにじみ、その独特なグラデーションが味わいとなります。
また繊維そのものを染めているため、肌触りがよく、優しい風合いになります。
裏表のない染めが最大の魅力です。
多くの工程のひとつひとつを職人さんが手作業で行うので一つとして同じものはないのです。
時代と共にそのデザインも多様化し、古くから愛される古典的な柄だけではなく、モダンなデザインにより、インテリアやファッションなど幅広い用途でも使われるようになりました。
その枠にとらわれない楽しみかたは、時代は変われども今も昔も変わることはないのかもしれません。
繊細で優しい風合いの注染手ぬぐいをぜひお楽しみください。
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